浮かない・吸い付く下の総入れ歯

下の総入れ歯は浮き上がっても仕方ない。入れ歯安定剤で誤魔化すしかない。そう感じている患者さんは多くいらっしゃると思います。
当院では院長の松下が「下顎吸着総義歯」という「吸い付く下の総入れ歯」の専門特殊技術を習得しています。より安定度の高い、吸い付いてよく噛める入れ歯をご希望の方はご相談ください。

下顎吸着総義歯は調布市開業の阿部二郎先生が独自に考案・開発した手法です。この手法は現在世界的に認められており、総義歯テキストの英語版・日本語版の出版もされております。阿部先生自身も世界各地で講演・実技指導を行っています。2019年1月にはベルリンで国際学会での講演を行う予定です。
院長の松下は阿部二郎先生の主宰するグループにて数年にわたって研鑽を積み、技術習得をいたしました。現在は同先生が名誉会長を務める有床義歯学会の指導医として診療にあたっています。

下顎吸着総義歯は以下のステップにて作製します。

  1. 吸着が可能かどうかの口腔内診査
  2. 特殊専用トレーによる一次印象
  3. 患者さん個人別に作製したトレーで二次精密印象および噛み合わせの採得
  4. 完成装着

下顎吸着総義歯は、他の記事でご紹介しているBPS&VAS総義歯にはシステムの一環として取り入れています。症例により他の作製方法で行うことも可能です。ただし通常の義歯作製の4~5倍の手数がかかる作製方法ですので、残念ながら保険診療では対応できません。ご容赦ください。

また、すべての症例で「吸着」が可能なわけではありません。伊井の研究によると80%は吸着が可能であるが、残り20%は何らかの理由で難しいというデータが示されています。吸着が困難と予想される場合にはあらかじめご相談しながら処置を進めてまいります。

吸着義歯の作製過程について

(注:この上下総義歯は院長松下がインストラクターをしているVAS精密吸着総義歯システムで行っています。)

上顎の土手

下顎の土手

上顎の一次印象

下顎の一次印象

上下顎の一次簡易咬合採得(噛み合わせ)

認定技工所にて作製した個人トレー付き精密咬合採得装置

上顎精密二次印象

下顎精密二次印象

上下顎の精密な咬合採得

完成した上下VAS精密吸着総義歯(表側 咬合面)

同義歯の粘膜面観(裏側)

患者さんのお口の中の状態

下の入れ歯が吸いついた状態